転んで歯をぶつけた! パニックになる前に知っておいてほしいこと
皆様、こんにちは!院長の大内です。
子育てをしていると、ヒヤッとする瞬間は何度もあります。転んで口を打ち、大泣きしているわが子を前に、親もパニックになってしまいそうになります。そんな時に落ち着いて動けるよう、今日は歯の外傷についてお話しします。
■ まず、頭を打っていないか確認する
口をぶつけた時、実は頭への衝撃も同時に受けていることがあります。頭痛・吐き気・めまい・嘔吐といった症状がある場合は、歯の前に脳外科などの医科を受診してください。意識の状態や反応をまず確認することが最優先です。
■ 受傷直後の応急処置
出血がある場合
うがいや濡らしたガーゼで出血部位を優しく拭き、清潔なガーゼで押さえて止血します。見た目に驚いてしまいますが、まず深呼吸して落ち着いて対応してください。
歯が欠けた場合
欠けた破片があれば、捨てずに乾かさないように持参してください。再接着できる可能性があります。欠け方が軽度であれば急がなくてもよいですが、大きく欠けた場合は神経まで達していることもあるため、早めに受診しましょう。
歯が抜け落ちた場合(最重要!)
永久歯が抜け落ちた時は、時間との勝負です。できれば受傷後30分以内の処置が理想です。
まず「歯の根の部分を触らない」「乾燥させない」この2点が最重要です。
保存方法として最も手軽なのは牛乳に浸けることです。生理食塩水でもOKです。頬の内側で保存する方法もありますが、小さなお子さんは飲み込んでしまう可能性があるため注意してください。ティッシュに包んだり、水道水でゴシゴシ洗うのは絶対NGです。
抜けた歯を持って、すぐに歯科医院へ。
■ 外傷の種類と対処のポイント
歯が欠けた(破折)
軽度なら痛みはほとんどありません。ただし後から変色したり歯ぐきが腫れてくることがあるため、症状がなくても受診して経過観察を続けることが大切です。
歯がグラグラになった(動揺)
歯を支える骨やあるいは歯の根が折れているサインかもしれません。レントゲンで状態を確認し、必要に応じて隣の歯と固定します。
歯の位置がずれた・めり込んだ(転位・陥入)
乳歯や生えたての永久歯に多く見られます。乳歯の場合、下で育っている永久歯に影響が出ることがあるため、生え替わりまで定期的なチェックが必要です。
歯が抜け落ちた(脱落)
前述の通り、時間が命です。早急に対処してください。乳歯の場合は再植しないことが多かったのですが、最近では条件によって再植を試みるケースも増えています。
歯が変色した・歯ぐきが腫れてきた
ぶつけた後、数日〜数ヶ月してから歯が黒ずんできたり、歯ぐきが腫れてくることがあります。これは神経が死んでしまっているサインかもしれません。「しばらく経ったら変色してきた」という場合も、放置せず受診してください。
■ 「症状がないから大丈夫」ではない
歯の外傷で特に注意してほしいのは、受傷直後に症状がなくても、後から問題が出てくることがあるという点です。
特に乳歯の外傷は、下で準備している永久歯の芽に影響を与えることがあります。永久歯の色・形・生える方向に影響が出る可能性があるため、生え替わりまで定期的なレントゲンチェックが必要です。
「大丈夫そうだから」と放置せず、転んで口をぶつけたらまずは受診してください。
■ いざという時のために
「牛乳で保存して、30分以内に歯科へ」
この一文だけでも、頭の片隅に入れておいてもらえると、いざという時に大きな差が出ます。
お子さんの外傷で心配なことがあれば、いつでも川口かぼちゃ歯科へご連絡ください。
それでは、次回の更新もお楽しみに。
