踏み台・席替え・大きく切る それだけでいい!お家の食育5選
皆様、こんにちは!院長の大内です。
特別な食材も、難しいトレーニングも必要ありません。毎日の食卓にちょっとした工夫を加えるだけで、お子さんのお口の発育は大きく変わります。今日は「お家でできる食育のポイント」を一度まとめてお伝えします。
■ ポイント① まず「姿勢」を整える
食べ方の前に、まず座り方から。
足の裏が床(または踏み台)にしっかりついていますか?足がぶらぶらしていると、噛む力がしっかり伝わらずあごの発達に影響します。椅子の高さが合わない場合は踏み台を置いてあげましょう。
背筋を伸ばして骨盤が立った姿勢で食べると、お口周りの筋肉がスムーズに動き、噛む力もしっかり使えるようになります。ひざと肘がそれぞれ90度になるくらいが目安です。
4歳の我が子を見ていても、足がついていない時と踏み台を置いた時では、食べ方の安定感が全然違います。ぜひ今日の食事の時間に確認してみてください。
■ ポイント② 席替えをしてみる
「うちはいつも同じ席で食べている」という方、それが実は口の発達に影響していることがあります。
テレビが右側にある場合、お子さんはいつも右を向いて食べることになります。すると右側の筋肉ばかりが使われ、顎の成長が左右非対称になる「片噛み(偏側咀嚼)」になりやすくなります。
対策はシンプルです。定期的に席替えをして、首の向きが固定されないようにするだけです。
離乳食の赤ちゃんも同じです。いつもお母さんが右側からスプーンを運んでいると、赤ちゃんは自然と右側ばかりで噛む癖がつきます。離乳食をあげる方向も、時々左右を変えてみてください。
■ ポイント③ 食材は大きく切る
「包丁を使う回数を減らす」これが食育のコツです。
食材が大きければ、お子さんは自分の前歯で「ガブッ!」とかじり取らなければなりません。この「前歯でかじり取る」動き(咬断運動)が、顎の骨の成長を促す最高のトレーニングになります。
煮物も少し大きめに、きゅうりや人参はコロコロ切りよりスティック状に、お肉も前歯で噛み切れるサイズで。親御さんは包丁の回数が減ってラクになり、お子さんの前歯は鍛えられる。まさに一石二鳥の「ラクな食育」です。
特におすすめの食材は、とうもろこし(芯ごと持ってガブッ!)、リンゴ(大きめにカットしてかじりつく)、厚めの海苔を巻いたおにぎり(前歯でかみちぎる)です。
■ ポイント④ 硬くしなくていい、水分を減らすだけでいい
「噛む回数を増やすにはスルメなど硬いものがいいの?」とよく聞かれますが、無理に硬いものを食べさせる必要はありません。
スルメの噛む回数が多いのは、硬いからだけでなく「水分が少ないから」です。この原理をいつもの食事に取り入れるだけで効果があります。
ふわふわのパンより、トースターで焼いたパン。煮物より、焼き物や炒め物。菓子パンより干し芋。こうした工夫で噛む回数は格段に増えます。
パンを焼くだけで咀嚼回数が2倍になるという実験データもあります。
■ ポイント⑤ 食事中の飲み物は控えめに
食事中に飲み物をこまめに飲む習慣があると、食べ物を十分に噛まないうちに水分で流し込む「流し食べ」になりやすくなります。
飲み物は食事の前か後に。食事中はお口の中の唾液をしっかり出して、食べ物の味を噛み締めながら食べる習慣をつけましょう。
■ 全部一度にやろうとしなくていい
今日ご紹介したポイントをまとめると、「足をつけて座る」「たまに席替えする」「食材を大きめに切る」「食事の水分を減らす」「飲み物は食後に」の5つです。
一度に全部変えようとしなくて大丈夫です。「今日は踏み台を置いてみよう」「今週は席替えしてみよう」そんな小さな一歩から始めてみてください。
毎日の食事がそのままお口を育てるトレーニングになります。難しいことは一つもありません。ぜひ今日の食卓から試してみてくださいね。
気になることがあれば、いつでも川口かぼちゃ歯科へお声がけください!
それでは、次回の更新もお楽しみに。
