歯を失う2大原因 虫歯と歯周病、そして「神経を守る」ことの大切さ
皆様、こんにちは!院長の大内です。
「なぜ歯を抜くことになるのか」を考えたことはありますか?今日は歯を失う原因について、少し踏み込んでお話しします。知っておくことで、歯を守るための優先順位が見えてきます。
■ 歯を失う原因の約66%は虫歯と歯周病
8020推進財団の調査によると、歯を失う原因の約66%が虫歯と歯周病です。残りは歯の破折や事故などが占めています。
つまり、虫歯と歯周病さえ防げれば、大多数の「歯を失う」という事態を避けられるということです。
■ 神経のある歯は「折れない」
ここで一つ、大切なことをお伝えしたいと思います。
健康な神経のある歯は、基本的に折れません。
日常生活の中で、ボールが顔に当たったり転倒したりした時に歯が折れることはあります。しかしそれは外からの強い衝撃による特別なケースです。食事や日常的な噛む力で歯が割れたり折れたりする場合、そのほとんどは神経を失った歯(失活歯)です。
神経のある歯は柔軟性があり、ある程度の力を吸収することができます。ところが神経を取り除いた歯は、木材で例えると「生木」から「枯れ木」に変わったようなもの。水分や栄養の供給が失われ、もろく割れやすくなってしまいます。
■ 神経を失う理由は、深い虫歯
では神経を失うのはなぜかというと、ほとんどの場合「虫歯が深く進行して神経まで到達したから」です。
虫歯が浅いうちは神経への影響はありません。しかし虫歯を放置して深くなるにつれ、やがて神経に細菌が感染し、神経を取り除く根管治療が必要になります。
神経を取ってしまうと、その後の歯は破折リスクが大きく上がります。さらに根管治療を繰り返すたびに歯の構造が弱くなり、いつか「割れてしまったから抜くしかない」という結末を迎えることがあります。
つまり「虫歯→神経を取る→歯が割れる→抜歯」というのが、虫歯から歯を失うことへの典型的な流れなのです。
■ 神経さえ守れれば、抜歯の原因は歯周病だけになる
逆に考えると、神経を守り続けることができれば、虫歯が原因で歯を失う心配は大幅に減ります。
神経のある健康な歯は折れません。そうなると歯を抜く主な原因は歯周病だけになります。
歯周病によって歯を支える骨がなくなり、歯がグラグラして抜くことになる。これが虫歯以外の主な抜歯理由です。
つまり「神経を守ること」と「歯周病を防ぐこと」、この2つができれば、歯を失うリスクは劇的に下がります。
■ 神経を守るための第一歩は「早期発見」
神経を守るために最も大切なことは、虫歯を深くしないことです。そのためには、虫歯が小さいうちに発見することが必要です。
以前の記事でもお伝えしましたが、「痛みが出た」ということはすでに虫歯がかなり進行したサインです。痛みが出る前に発見できれば、神経に達する前に処置することができます。
当院では初期のエナメルう蝕の段階でフッ素塗布を行い、削らずに守ることも積極的に取り組んでいます。
■ 歯周病を防ぐための第一歩は「プラークコントロール」
一方、歯周病を防ぐためには、プラーク(歯周病菌を含む細菌の塊)を毎日適切に取り除き続けることが基本です。毎日の丁寧な歯磨き・フロス・歯間ブラシに加え、定期的なプロによるクリーニングでリセットすることが必要です。
歯周病は初期には自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行します。「歯ぐきが腫れている」「歯磨きで血が出る」という段階では、すでに歯周炎が始まっているサインです。
■ 「神経を守る」ことと「歯周病を防ぐ」こと
まとめると、歯を一生守るために最も重要なことは次の2つです。
虫歯を小さいうちに発見・対処して、神経を守り続けること。そして歯周病の原因となるプラークを毎日コントロールし、定期検診で早期発見すること。
この2つに真剣に向き合うことが、80歳になっても自分の歯で美味しく食べられる未来への一番の近道です。
「最近、定期検診に行っていないな」と思った方、ぜひ川口かぼちゃ歯科へお越しください。
それでは、次回の更新もお楽しみに。
