【食育】離乳食のあげ方、スプーンの使い方が大切です
皆様、こんにちは!院長の大内です。
離乳食が始まると「何を食べさせるか」に注目しがちですが、実は「どうやって食べさせるか」も、お口の機能の発達にとってとても重要です。
特にスプーンの使い方一つで、赤ちゃんが「自分で食べる力」を身につけられるかどうかが大きく変わります。今日は、離乳食のあげ方のポイントをお伝えします。
■ 正しいスプーンのあげ方
1. 下唇にスプーンをのせて「あーん」
最初のうち、赤ちゃんはなかなか口を開けてくれません。焦らず優しく声をかけながら、下唇の上にスプーンをそっとあててみましょう。下唇を軽く押さえるようにすると、自然に「あーん」と口を開けてくれます。
この時、スプーンは必ず顔の真正面からまっすぐ差し入れてください。横から入れると赤ちゃんはうまく中身を取れません。
2. スプーンは傾けず、そのままにしておく
スプーンが口に入ると、赤ちゃんは口を開けたまま舌を前後させて、吸うようにして食べます。この時スプーンを傾けずにそのままにして、食べ物が自然に口の中に入っていくのを待ちましょう。スプーンは先の3分の1くらいが口に入っていれば十分です。
少し慣れてくると、スプーンを前に出すだけで赤ちゃんが自分から口を近づけるようになります。下唇にスプーンをのせると、赤ちゃんが上唇で食べ物を取り込むようになります。口を閉じたら、そっとスプーンをまっすぐ引き抜きます。
■ やってしまいがちなNGの食べさせ方
「上あごでスプーンをすり切って食べさせる」のはNG
「上あごに当てれば上手く口に入るかな」と、スプーンを上あごですり切るように入れていませんか?これでは赤ちゃんが自分で上唇を閉じてスプーンを挟む機会がなくなってしまいます。
さらに、スプーンを引き抜く角度が斜めになると、赤ちゃんが真上を向くような姿勢になってしまいます。実は私たちも飲み込む時には必ず下を向いているように、真上を向いた状態ではゴックンがうまくできません。むせてしまうこともあります。
「スプーンいっぱいにすくって食べさせる」のもNG
1さじにすくう量が多すぎると、飲み込みがまだうまくいかない時期には食べにくいものです。1さじの量は少なめにしましょう。
「横からスプーンを入れる」のもNG
横から入れると赤ちゃんは中身をうまく取れません。スプーンは必ず顔の真正面から、まっすぐ口に入れてください。
■ スプーンのあげ方が「食べる機能」を育てる
「スプーンの入れ方なんて、そんなに大事なの?」と思われるかもしれませんが、実はとても大切です。
赤ちゃんが自分の意志で「食べ物を取り込む」という動作をくり返すことで、唇・舌・頬の筋肉の使い方が育っていきます。これが、噛む力・飲み込む力・正しい発音へとつながっていく口腔機能の土台になります。
親が食べ物を口の中に押し込んでしまうのではなく、赤ちゃんが自分で取り込む動きを引き出してあげること。「待つ」ことが、口の発達を育てるのです。
■ 毎回同じ方向からあげない
以前の記事でもお伝えしましたが、離乳食をあげる時はいつも同じ方向からあげないように気をつけてください。いつもお母さんが右側から差し出していると、赤ちゃんは右側ばかりに首を向けて食べる癖がつきます。左右交互に位置を変えて食べさせることで、顎の左右バランスのよい発達を助けることができます。
■ 離乳食は「お口を育てる時間」
離乳食は栄養を摂るためだけのものではありません。お口の機能を少しずつ育てていく大切なトレーニングの時間でもあります。
「うちの子の食べ方が気になる」「離乳食の進め方に不安がある」という方は、ぜひ川口かぼちゃ歯科へお気軽にご相談ください。赤ちゃんのお口の発達を一緒に確認しながら、アドバイスさせていただきます。
それでは、次回の更新もお楽しみに。
