当院がおすすめする歯磨き粉 SP-Tジェルについてお話しします
皆様、こんにちは!院長の大内です。
「どんな歯磨き粉を使えばいいですか?」という質問をよくいただきます。ドラッグストアには多くの種類が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
今日は当院がおすすめしている「SP-Tジェル」についてご紹介します。
■ なぜSP-Tジェルをおすすめするのか
歯の二大疾患は「むし歯」と「歯周病」です。このブログでも何度もお伝えしてきましたが、歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位であり、成人の約8割が何らかの症状を持っている非常に身近な病気です。
SP-Tジェルは、この2つに同時にアプローチできる歯磨き粉です。
■ SP-Tジェルの3つのアプローチ
1. 細菌叢コントロール(口内フローラを整える)
薬用成分「GK2(グリチルリチン酸ジカリウム)」が、口の中の細菌のバランス(口内フローラ)に働きかけて、歯周病の原因菌が少ない状態に整えます。
これはこのブログでお話ししてきた「プラークコントロール」の考え方と同じです。菌をゼロにすることはできませんが、歯周病菌が増えにくい環境を作ることが大切です。GK2はその環境づくりをサポートしてくれます。
2. 殺菌(バイオフィルムの内部に浸透)
殺菌成分「IPMP(イソプロピルメチルフェノール)」が、歯周病原細菌を含むバイオフィルムの内部まで浸透して殺菌します。
以前の記事でもお話ししたように、プラークはただの汚れではなく菌が膜を作って固まった「バイオフィルム」です。表面だけでなく内部まで浸透して働きかけられるのが、このIPMPの特徴です。薬用歯みがき類の承認基準における最大濃度で配合されています。
3. ホストケア(歯ぐきの防御力を高める)
「ビタミンE(酢酸トコフェロール)」が歯ぐきの防御力を高め、歯周病の原因物質が歯ぐきの内部に侵入するのを防ぎます。さらに「トラネキサム酸」が歯ぐきの炎症や出血を抑えます。ビタミンEも承認基準の最大濃度で配合されています。
「歯磨きの時に血が出る」という方、もしかするとSP-Tジェルを使うことで改善が期待できるかもしれません。
■ 高濃度フッ素1450ppm配合
さらにSP-Tジェルには、高濃度フッ素(1450ppm)が配合されています。
フッ素の濃度は高いほど、むし歯予防の効果が高まります。日本で市販できる最高濃度が1450ppmで、SP-Tジェルはこの最高濃度を満たしています。歯周病の予防と同時に、むし歯の予防もしっかりカバーできます。
ただし、フッ素の高濃度配合品は6歳未満のお子さんへの使用は控えてください。お子さんの手の届かない場所に保管をお願いします。
■ 研磨剤なし・ジェルタイプで歯ぐきにやさしい
SP-Tジェルには研磨剤が入っていません。
以前の記事で「研磨剤入りの歯磨き粉はエナメル質を傷つける可能性がある」とお伝えしましたが、SP-Tジェルはその心配がありません。歯ぐきが弱っている部分も、傷つけることなくじっくりと磨けます。
またジェルタイプなので粘性が高く、薬用成分が歯ぐきや歯周ポケットに長くとどまります。成分がしっかり働く時間を確保できることが、このタイプの大きな利点です。
■ 使い方のポイント
SP-Tジェルをより効果的に使うためのコツをお伝えします。
まずフロスや歯間ブラシでプラークをかき出してから、SP-Tジェルをつけた歯ブラシで磨きましょう。磨いた後は、軽くゆすぐ程度にとどめることで、成分が口の中に残りやすくなります。「磨いた後にしっかりうがいをする」習慣のある方は、少し意識を変えてみてください。
特に就寝前の使用がおすすめです。寝ている間は唾液が減って細菌が増えやすいため、寝る前にしっかり磨いてSP-Tジェルの成分を口の中に残しておくことが効果的です。
■ 気になる方はご相談を
SP-Tジェルは市販のドラッグストアでも購入できますし、当院でもご用意しています。「自分に合っているか知りたい」「使い方を教えてほしい」という方は、検診の際にお気軽にお声がけください。
それでは、次回の更新もお楽しみに。
