離乳食とお口の発達 どう進めるのが良いの?
皆様、こんにちは!院長の大内です。
私も4歳・6歳・11歳と三人の子どもを育てる中で、それぞれの離乳食の時期を振り返ると、「もっとこうすればよかったな」と思うことが正直あります。
知識として知っていても、わが子のこととなると「よく食べてくれる!」という嬉しさからどんどん先に進めてしまう。歯科医師であっても、親になると案外そういうものです(笑)。
今日は、離乳食とお口の発達の関係について改めてお話しします。
■ 離乳食は「おなかの準備」だけでなく「お口の準備」も大切
離乳食を始める時期、多くの親御さんは消化器官の発達に注目しがちです。でも実は、お口の機能の発達もとても重要なのです。
近年、噛む力や飲み込む力が弱い子どもが増えていると言われています。その一因が「離乳食の進め方」にあるとも言われています。よく食べる子だからといってどんどんステップアップさせてしまうと、お口の機能の発達が追いつかないことがあります。
月齢だけで判断するのではなく、赤ちゃんのお口の動きを確認しながら進めることが大切です。
■ 時期ごとのお口の発達と離乳食
離乳初期(5〜6ヶ月ごろ)
この時期、舌は前後にしか動かせません。食べ物を舌で奥に送ってごっくんと飲み込む段階です。なめらかにすりつぶしたペースト状のものから始めましょう。飲み込む時に下唇が上唇の下に入る状態が正常なサインです。
離乳中期(7〜8ヶ月ごろ)
舌が上下にも動かせるようになり、上あごに舌を押し当ててもぐもぐと食べ物をつぶせるようになります。絹ごし豆腐くらいの柔らかさが目安です。唇をしっかり閉じられるようになってきたら、この時期のサインです。
離乳後期(9〜11ヶ月ごろ)
舌が前後・上下に加えて左右にも動かせるようになります。食べ物を舌で奥に送り込んで、歯ぐきでかみつぶせるように。バナナくらいの硬さが目安です。片側の口角を動かして、片側で噛めるようにもなってきます。
離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月ごろ)
舌が自由自在に動かせるようになり、食べ物をまとめて奥に送ってしっかり噛めるようになります。手づかみ食べやかじり取り食べも始まり、お口の機能がぐんと育つ大切な時期です。
■ 「手づかみ食べ」はお口の発達に欠かせない
この時期の手づかみ食べはとても重要です。手で感触を確かめながら口に入れることで、手と目と口の協調運動が育ちます。以前の記事でもお話ししましたが「汚れるから」と避けてしまうと、お口の発達の大切なステップを飛ばしてしまうことになります。
上の子どもたちを育ててきた経験でも、手づかみ食べをしっかりやらせていた時期の子ほど、その後の食べ方がしっかりしていたように感じています。汚れるのを覚悟で、思い切りやらせてあげてください。
■ 「よく食べるから」は急ぐサインではない
離乳食の落とし穴は、よく食べる子ほど急ぎすぎてしまうことです。
食べることへの意欲と、お口の機能の発達は必ずしも一致しません。「よく食べるからもう次のステップへ」ではなく、「お口がちゃんとその食べ物を処理できているか」を確認しながら進めることが大切です。
口からぼろぼろこぼす、丸呑みしている、もぐもぐせずにすぐ飲み込む……こうしたサインが見られたら、一段階前の固さに戻してみてください。
■ 離乳食期からの関わりが、将来のお口を作る
噛む力、飲み込む力、舌の使い方……これらはすべて、離乳食の時期に少しずつ育まれていきます。この土台がしっかりできていると、その後の歯並びや口腔機能の発達にも良い影響を与えます。
「離乳食の進め方が合っているか不安」「噛み方が気になる」という方は、ぜひ川口かぼちゃ歯科へご相談ください。赤ちゃんのお口の発達を一緒に確認しながら、アドバイスさせていただきます。
それでは、次回の更新もお楽しみに。
