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院長日誌

お口の健康コラム 検診・予防歯科

「プラーク」や「バイオフィルム」 これ「細菌の塊」です

皆様、こんにちは!院長の大内です。

「プラーク」「歯垢」「バイオフィルム」……このブログでも何度か出てきた言葉です。なんとなく「歯の汚れのこと」というイメージはあっても、カタカナや横文字で言われると、どこかふんわりした印象になってしまいませんか?

でも実態は全然ふんわりしていません。今日は少し怖い話をします。

■ プラークの正体は「細菌の塊」

プラークとは、歯の表面に付着している細菌のかたまりです。

白っぽく、目では見えにくいのですが、舌で触るとザラザラした感触があります。ネバネバと粘着性が強く、歯の表面にしっかり貼り付いているため、強くうがいをしても取れません。

問題はその中身です。

プラーク1mgの中に、細菌が約1〜2億個存在すると言われています。1mgというのはほんのわずかな量ですが、その中に1〜2億個の菌がいる。そしてプラークの中には約600種類もの細菌が存在しています。

「歯の汚れ」という言葉では到底表せない、まさに「病原菌の要塞」です。

■ どうやってプラークは作られるの?

まず、歯の表面に唾液中の糖タンパク成分が薄い膜のように付着します(これを「ペリクル」といいます)。このペリクルに細菌が付き、どんどん増殖して分厚くなっていく。これがプラークです。

時間が経てば経つほど、虫歯や歯周病を引き起こす悪い菌が増えていきます。つまり「最近磨いていなかった」「今日は疲れていてサボった」という積み重ねが、菌の増殖に直接つながっているのです。

■ 「バイオフィルム」という言葉の意味

プラークは「バイオフィルム(生物膜)」とも呼ばれます。これは菌が集まって作り出す、膜のような構造のことです。

なぜこの言葉が使われるかというと、プラークの中の細菌はバラバラに存在しているわけではなく、互いに連携して「コロニー」を形成しているからです。この状態になると、菌が外からの攻撃(薬剤など)に強くなるという特徴があります。うがい薬や歯磨き粉の成分が表面に届きにくくなるため、物理的に「こすり取る」ことが唯一の除去方法なのです。

■ プラークが歯石に変わると、自分では取れなくなる

プラークを放置していると、唾液に含まれるカルシウムなどによって石灰化し、「歯石」に変わります。

歯石は石のように硬く、歯ブラシでは絶対に取れません。歯石の表面はザラザラしているため、新たなプラークがさらに付きやすくなるという悪循環も生まれます。

さらに歯石があると歯ぐきに炎症が起こりやすくなり、歯周病を加速させます。

だからこそ、プラークのうちに取り除くことが大切なのです。

■ 自分でできること、プロにお任せすること

プラークは毎日の丁寧な歯磨きとフロス・歯間ブラシで取り除くことができます。ただし以前もお話ししたように、どんなに丁寧に磨いても自分では落としきれない場所が必ずあります。

歯周ポケットの中や歯の裏側の歯石は、専用の器具を使ったプロによるクリーニングでしか落とせません。

「毎日磨いているから大丈夫」ではなく、「毎日磨いた上で、定期的にプロにリセットしてもらう」これが病原菌の塊と戦う正しい方法です。

「自分のプラークの状態、どれくらいだろう?」と気になった方は、ぜひ川口かぼちゃ歯科へ。位相差顕微鏡で実際の細菌の動きをその場でご覧いただくこともできますよ。

それでは、次回の更新もお楽しみに。

埼玉県川口市中青木2丁目18−5 MEHANA中青木 1F

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