歯医者が「好きな場所」になる 子どもの歯科体験を変える5つのこと
皆様、こんにちは!院長の大内です。
「うちの子、歯医者が大嫌いで……」
そんなお悩みをお持ちの親御さん、とても多いです。でも実は、歯医者嫌いは「生まれつき」ではありません。歯科医院の関わり方、そして親御さんの姿が、子どもの「歯医者観」を大きく左右します。
今日は、「歯医者が怖い場所」から「行きたい場所」に変わるためのポイントをお話しします。
■ 1. 「押さえつけて治療」は、しません
歯科医院で怖い思いをした経験が、歯医者嫌いの一番の原因になることがあります。特に「動いちゃダメ!」と押さえられながら治療を受けた記憶は、子どもの心に深く残ってしまいます。
当院では、お子さんを無理やり押さえつけての治療は行いません。
怖がっているお子さんに、いきなり口を開けさせて治療することは、その場は終わっても、次回からもっと強い恐怖心を植え付けてしまうことになります。それでは本末転倒です。
たとえ時間がかかっても、お子さんのペースに合わせることを大切にしています。
■ 2. まずは「練習」から始める
初めて来院したお子さんに、いきなり治療はしません。
まずは「歯医者さんってこんなところだよ」を体験してもらうことから始めます。歯科医師やスタッフと顔見知りになる、チェアに座ってみる、器具を見てみる、歯ブラシを口に当ててみる……こうした小さなステップを、焦らずゆっくりと踏んでいきます。
子どもにとって「知らない」ことが一番怖いのです。少しずつ「知っていること」を増やしていくことで、歯医者への恐怖心はぐっと和らいでいきます。
■ 3. 「できた!」という成功体験を積み重ねる
「口を開けていられた」「歯ブラシを当てられた」「器具を触れた」——どんな小さなことでも、できたことを一緒に喜びます。
「上手にできたね!」「すごい、頑張れたね!」という言葉と笑顔で、お子さんの中に「歯医者でできた」という成功体験が積み重なっていきます。
この積み重ねが、「次も来たい」という気持ちにつながっていきます。無理強いをした1回の治療ではなく、10回の小さな成功体験の方が、長い目で見てずっと大切だと私たちは考えています。
■ 4. パパ・ママが「楽しそう」にしていることが、最強の薬
ここで、もう一つ大切なことをお伝えしたいのです。
子どもは親御さんの表情や雰囲気を、驚くほどよく感じ取っています。
親御さんが診察を終えて「スッキリした!」「気持ちよかった!」と笑顔で出てくる姿を見ると、お子さんの中に「歯医者って、いいことがある場所なんだ」というイメージが自然と育まれていきます。
逆に、連れていく側の親御さんが「私は歯医者が苦手だけど、あなたは行かないとダメだよ」という雰囲気を出していると……子どもはそれを敏感に受け取ってしまいます。
親御さん自身が歯医者を楽しんでいること。これが、実は子どもを歯医者好きにする一番の近道なのです。
ぜひ、お子さんの通院の際は親御さんも一緒に診てもらってください。「今日、私もスッキリしてきた!」というひと言が、お子さんの歯医者嫌いを変えるかもしれません。
■ 5. 歯医者を「イベント」にする
「今日は歯医者の日だよ!」と楽しそうに伝える。終わった後に「頑張ったね、えらかったね」とたくさん褒める。帰り道に家族でちょっと寄り道する。そんな小さな工夫で、歯医者の日が「特別な日」になっていきます。
当院のキッズスペースには、チームラボの「こびとが住まうキャンバス」や安全で清潔なおもちゃ、ガチャガチャをご用意しています。「歯医者の後のキッズスペースが楽しみ!」という子も増えてきました。
■ 焦らなくて大丈夫です
「うちの子、今日も全然できなかった……」と落ち込む必要はありません。来院してくれた、それだけで十分です。
歯医者に慣れるのには時間がかかります。でも、少しずつ「怖くない」「楽しかった」という経験が積み重なれば、必ず変わります。私たちもその過程を一緒に歩んでいきます。
「歯医者が好きな子」は、一生を通じてお口の健康を守れる子になります。そのために、川口かぼちゃ歯科は今日もお子さんのペースに寄り添いながら、診療を続けています。
それでは、次回の更新もお楽しみに。
