神経を抜いた歯が黒ずんできた… 変色の原因と対処法のお話
皆様、こんにちは!院長の大内です。
以前のブログで「歯の神経を抜くことで起こるリスク」についてお話ししました。その中の一つに「歯が変色する」という点がありましたが、今日はその変色について、もう少し詳しくお話しします。
「昔、神経を抜いた歯が最近黒っぽくなってきた気がする」という方、ぜひ読んでみてください。
■ なぜ神経を抜くと歯が変色するの?
歯の内部には、神経と一緒に血管も通っています。この血管が歯に栄養を届け、老廃物を運び出すことで、歯は健康な白さを保っています。
神経を抜くと血流が完全に止まり、歯の内部で代謝が行われなくなります。すると、残った血液成分や組織が少しずつ変性して象牙質に沈着していきます。これが、神経を抜いた歯が黄色→茶色→灰色→黒色へと変化していく原因です。
また、根管治療で使用した薬剤や詰め物の材料が、時間とともに歯の色に影響を与えることもあります。
■ 変色はいつ頃から始まるの?
変色のスピードには個人差がありますが、神経を抜いてから数年〜数十年かけてじわじわと進行することがほとんどです。最初のうちは「なんとなく色が変わってきたかな?」という程度でも、放置するほど色は濃くなっていきます。
■ 要注意!神経がない歯は「虫歯のサイン」に気づけない
変色以外にも、神経を抜いた歯には大切な注意点があります。
神経がないため、虫歯が進行しても痛みを感じません。気づかないまま虫歯が深く進んでしまい、「レントゲンを撮って初めて発覚した」というケースも少なくありません。変色した歯は定期検診でしっかり確認してもらうことがとても大切です。
■ 変色した歯への対処法
変色は歯の内部から起こるため、通常の歯のクリーニングや表面へのホワイトニングでは改善できません。
当院でご提案できる方法として、セラミッククラウン(被せ物)があります。変色が強い場合や歯の形も整えたい場合に有効な方法で、歯を削って上からセラミックの被せ物をすることで、自然で美しい見た目を取り戻すことができます。保険適用外となりますが、見た目の改善だけでなく、神経のない歯の強度を補強するという機能的なメリットもあります。
どの方法が合っているかは、歯の状態や変色の程度、患者様のご希望によって異なります。
■ 「気になっているけど放置している」方へ
神経を抜いた歯の変色は、ある程度は自然な経過ではありますが、放置すればするほど色は濃くなり、治療の選択肢も限られてきます。
「昔治療した歯の色が気になってきた」「鏡を見るたびに気になっている」という方は、ぜひ一度ご相談ください。今の歯の状態をしっかり確認した上で、最適なプランを一緒に考えていきましょう。
見た目の悩みは、意外と早く解決できることもあります。まずはお気軽にお声がけくださいね!
それでは、次回の更新もお楽しみに。
