新常識? 食器を分けても「むし歯予防」にならない理由

皆様、こんにちは!院長の大内です。
お子様が離乳食を始めると、「親のむし歯菌をうつさないように、食器を分けなきゃ!」と、細心の注意を払っている親御さんも多いのではないでしょうか。
でも実は、近年の研究では「食器を分けることは、むし歯予防にそれほど有効ではない」ということが分かってきているんです。
「えっ、そうなの!?」と驚かれた方へ、その理由を分かりやすく解説しますね。
■ なぜ「食器を分ける」だけでは不十分なの?
これまでの研究で、お母さんが食器を共有しないように気をつけても、お子さんのむし歯のなりやすさにはあまり差が出ないという結果が出ています。
その理由は、むし歯菌などの「お口の細菌」が、もっと早い段階からお子さんに伝わっている可能性があるからです。
1. お腹の中にいる時から
驚くことに、妊娠中のお母さんの羊水や胎盤からも、お口の細菌が見つかることがあります。赤ちゃんはお腹の中にいる時から、すでにお母さんの菌に触れている可能性があるのです。
2. 母乳を通じて
母乳の中にも、お母さんの唾液と同じ細菌が存在することが分かっています。
3. 生後4ヶ月頃には定着している
離乳食が本格的に始まる前の生後4ヶ月頃には、すでにお子さんのお口の中には、お母さん由来の細菌が住み着いているというデータもあります。
つまり、離乳食で食器を気にする段階では、すでにお口の菌のバランス(細菌叢)はある程度決まってしまっている、ということなのです。
■ 大切なのは「食器」よりも「お口の環境」
「じゃあ、何をしても無駄なの?」というと、決してそんなことはありません!
食器を分けることに神経質になりすぎるよりも、もっと効果的な予防法があります。
• お母さん・お父さんのお口を綺麗に保つ: 親御さんのお口の中のむし歯菌を減らしておくことが、お子さんへの影響を一番小さくします。
• 糖分(おやつ)の与え方に気をつける: 菌がいても、エサとなる砂糖が少なければむし歯にはなりにくいです。
• フッ素を活用する: 歯そのものを強くして、菌に負けない歯を作りましょう。
家族で楽しく食事を囲むことは、お子さんの心の成長にもとても大切です。
「食器を分ける」というプレッシャーから少し肩の力を抜いて、家族みんなでお口の健康作りを始めてみませんか?
気になることがあれば、いつでも「川口かぼちゃ歯科」へご相談くださいね!
それでは、次回の更新もお楽しみに。





